みずみずしくてジューシーで、甘くて美味しいぶどうですが、実は猫にとってぶどうは危険な食べ物なんです。
ここでは、
誤って食べてしまったらどうなる?
誤食に気づいたらどうすれば良い?
匂いを嗅ぐのもダメ?
食べるのは阻止出来たけど舐めてしまったかも
など、猫とぶどうについて詳しく解説していきます。
猫がぶどうを食べてしまったら
猫にとって、赤、緑、白、黒などの全てのぶどうやレーズンは腎不全を引き起こす可能性があります。
そのためもし猫がぶどうやレーズンを口にしてしまったら、自己判断で様子をみることは避け、すぐに動物病院に連絡しましょう。
そのとき注意すべきポイントは以下の2つです。
摂取量を確認
まずは冷静に、猫が食べたぶどうの量や状態(生のぶどう、レーズンなど)を確認します。
これは獣医師に伝える際にとても重要な情報となります。
できるだけ早く病院へ
ぶどう中毒は時間が経つと腎臓へのダメージが進行してしまうため、なるべく早く病院へ連れて行き処置を受けましょう。
食べてはいないけど舐めてしまった
舐める程度であれば、一般的に深刻な健康被害が発生するリスクは少ないとされています。
ただし猫の体質や量によっては個体差があるため、少量でも悪影響が出る可能性は否定できません。
念のため、しばらくのあいだは体調に変化はないか注意深く観察するのをおすすめします。
匂いを嗅ぐだけならセーフ?
ぶどうの匂いを嗅いだだけならば、有害成分が体内に取り込まれるわけではないため、影響がでる可能性は低いです。
しかし嗅いだ流れでそのまま舐めてしまったり、または食べてしまうこともあるので、保管する際は猫の手の届かない場所に置き、人が食べる時は猫やぶどうから目を離さないように気をつけましょう。
ぶとうを食べた時にあらわれる症状
猫がぶどうを摂取すると、早ければ数時間後から以下のような症状が現れることがあります。
・嘔吐や下痢
胃腸に異常を感じた場合に見られる初期症状です。
・食欲不振
急激に元気がなくなり、食べ物を受け付けなくなることがあります。
・脱水症状
腎臓の機能が低下することで、体内の水分バランスが崩れることがあります。
・無気力・無反応
重症化すると動かなくなり、反応が鈍くなります。
・頻尿や排尿困難
腎臓が正常に働かないため、尿の量や頻度に異常が現れることがあります。
これらの症状が進行すると、腎臓に永久的な損傷が残る可能性や、時には命に関わることもあります。
なぜ猫にぶどうは危険なの?
猫がぶどうを食べると腎不全を引き起こす可能性があり、最悪の場合には命に関わります。
しかしなぜぶどうやレーズンが有害なのかについては、まだ完全には解明されていないのです。
おそらくぶどうに含まれる特定の成分が腎臓に影響を及ぼしやすく、他の動物よりも腎臓機能に負担がかかりやすい猫には、腎臓にあたえるダメージが大き過ぎる…ということなのかもしれません。
猫をぶどうから守るには
猫が誤って食べてしまわないように
など、事前に対策をしておくと思わぬ事故が減らせます。
おわりに
猫にとってぶどうやレーズンは、腎不全を引き起こすリスクがあるとても危険な食べものです。
まずは猫とぶどうが接触しないよう、事前に対策をとることが大切です。
匂いを嗅ぐ程度やひと口舐めた程度では特に大きく気にする必要はありませんが、万が一がぶどうを食べてしまった場合にはすぐに動物病院に受診するようにしましょう。
その際はどんなぶどうをどのくらい食べたかなど、できるだけ詳細に伝えられるようチェックしておくとスムーズに治療に取り掛かることができますよ。